ure

Story

リフォームとリノベーションのあいだ

リフォームとリノベーションのあいだのことを考えてみたいと思った。

どちらも造語で明確な定義はなく、
リフォームというと床や壁天井のクロスを更新したり、衛生機器の交換、キッチンを入れ替えるようなくたびれた箇所を綺麗に更新していくようなことを思いうかべる。一方、リノベーションは構造体のみを残して解体をし、新たに自由に平面、時には断面を再構築することで建物、空間の価値を上げていく。リフォームと比べると割と大がかりなイメージをしている。

大きく間取りは変えず、仕上げや水回りの更新をして、暮らしの快適さや建物の価値を上げる試みの一つとして、

天井と壁に貼る壁紙は通常塗装の下地として使用されるような材料を選んでいる。通常のクロスより紙っぽさがあり、木片を梳き込まれていたりと有機的なパターンのある和紙のような表情がある。その材料を敢えて和紙を貼るときのようにつなぎ目を重ね張りをすることで、目地を出している。一般的に流通する材料でも、貼り方を少し工夫することで、リフォームのように材料を更新するだけでもノベーションのような効果が生まれることが分かった。